鶏 肉、 卵 が 作 ら れ る ま で -2-
ブ ロ イ ラ ー
鶏たちは1羽につき十数センチ四方のスペースしか与えられず、羽も伸ばすことができません。
ぎゅうぎゅう詰めの状態にあるために、ストレスから共食い、つつきあいが起こることから、
雛は生まれて1、2日でくちばしを切り落とされます(デピーキング)。
このためにうまく水を飲んだり餌を食べられずに、飢えて死ぬ鶏もいます。
ブロイラーは早く出荷されるため、デピーキングは 1度だけですが、採卵鶏は成長期も含め2度デピー キングをされることになります。 起こりやすいのです。口の中に水ぶくれ、くちばしに 肉腫ができたり、唇が裂けたり、舌も一緒に切断さ れることもあります。また、雄鶏同士の喧嘩を抑え るために、肉垂やとさかを切除することもあります。 写真:デピーキングされた採卵鶏 |
食餌上の欠陥などから、鶏に骨折、肉離れ、 関節の炎症などがおこります。 短期間で無理やり肉付をよくさせられるため、 足への負担も大きくなります。 つまり、早く肉が着きすぎて 骨や関節の発育が追いつかないのです。 (この解消策として、人為操作で4本足の鶏も 生産されています。) |
彼らの足は土に適するようにできていますが、 工場ではコンクリート、金属板の床のため、 足に大きな負担がかかるのです。 また、ケージの床は、糞がうまく落ちるようにと 金網で作られており、立つことさえ困難です。 |