現 代 の 蛮 行 (猫) -3
西ドイツのハノーヴァー医学校で。
飼育係のほうへ這い寄り、救いと愛撫を求める子ネコ。
対麻痺(下半身不随)の研究という名目で実験狂に脊髄を破壊され、
排泄機能を損なわれたため、毎日、人間が膀胱と腸を空にしてやらなくてはならない。
これが何千回となく繰り返された実験の成果である。
腹部にドレーン(排液管)をつけられたネコ。
脳と背骨におなじみの電極を埋め込まれたネコ。
まぶたを縫い合わせ、サル用のおりに入れられたネコ。
給水びんの穴から逃げようとしているところ。
視覚を奪われた動物は、ひっくり返りやすい器では中の水をすぐにこぼしてしまうため、
喉がかわきやすい。
ネコはすぐれた知覚と強い生命力を持つ。 |