金欲の犠牲となる動物たち
金、そして名声。
多くの動物実験に携わる者たち… 科学者、医師、製薬会社関係者たちが、
これらを得るために、たくさんの動物を利用しています。
もちろん、金も名誉もあるに越したことはないでしょう。
しかし、たくさんの美しい動物たちを無残な姿にし、そして惨殺し、
さらに、人間までにもその被害を及ぼし、
それによって得た “名誉” など意味があるでしょうか。
それによって得た “大金” で、彼らは幸せになるのでしょうか。
自分の実質的な欲さえ満たされるのなら、動物の苦しむ姿など、目にも入らないのでしょうか。
時が経つにつれて、サディズムにそそのかされたり業績を挙げるための実験に、
金銭利益が増大する実験が加わってきたのである。
そして、動物を組織的に虐待することが、
他のどんな合法活動よりも金が儲かることが分かった瞬間から、
不幸な動物たちに望みは残されていなかったのである。
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考えられないほど野蛮で、全く無益であるのに、 動物実験はいわゆる文明国の医学校では野放しの状態で、 年々増加している。どうしてそうなのか? 一番の理由は、金銭面の利益である。 動物実験は、「科学者」が政府や私企業から巨額の助成金を 得られる種類の「助成金」なのである。そしてその前提は ー無能力な者にはもっともらしく聞こえるがー 実験で動物を使えば使うほど、 結果が信頼できるものになるだろうということである。 |
この前提がどういう結果になるかを、簡単な事例を用いて 検討してみよう。つまり、一万五千匹の動物に火傷を負わせて、 ショックの犠牲者には肝臓抽出物が有効であるという、 すでによく知られていることを再テストしてみることである。(中略) 一万五千匹の動物が、すでにわかっている事柄を立証するため に、火傷を負わされて殺されることを、許しているというのか? どんなことでも、ありうることである。だが1つのことは確かである。 |
Source Photo http://www.acigawis.freeserve.co.uk/vivisect.html Animal Cruelty Investigation Group |
Source Photo http://www.acigawis.freeserve.co.uk/vivisect.html Animal Cruelty Investigation Group |
一万五千匹の動物のほうが、わずか50匹の動物を使うよりも、 多額の金の使途をはるかに説明しやすいということである。 事実、もし研究者が古くからのおきまりの実験を繰り返し行う ほかに、新しい実験を絶えず考え出さないとしたら、アメリカ 政府が国内や国外の研究に供与している何十億ドルの金を 使うことはできないであろう。言葉を換えればまず金があって、 次にそれを使う手段を見つけねばならないのである。 |
技術の優位を信頼しているアメリカは、他のいわゆる文明世界に対し医学研究に
関する事柄の動向の舵取りをしているが、…(中略)
この国の国会議事堂では、製薬産業の高給取りのロビイストがいつも動いていて、
下院議員や上院議員に、動物実験に少しでも干渉すれば重大なことになると説得している。
片や全国の宣伝係は、マスコミ関係者を雇ったり影響力を行使したりして、世論や政府に、
人類の救済は動物実験者 ― 企業に雇われていようが医学校の関係者であろうが ―
にかかっているのだと説き伏せる助けにしているのである。