私が常に強い憤りを感じていることは、
多くの人間が、この地球上で人間が一番優位な立場にあると勘違いし、
人間のためなら他の動物はすべて服従すべきと思っている点です。
そんなひどいこと思っていない! と言う人がいるかもしれません。
しかし、もしその人が虐待の末に作られた動物の肉を口にし、
虐待の上に作られた化粧品、洗剤、薬などを利用するならば、
ミイラのようになった動物たちの毛皮のコートを着るならば、
やはり、人間以外の動物たちなど軽視しているという事になるのではないでしょうか。
とはいえ、私もほんの2年程前に動物に関する事実を知ったばかりです。
それまでは肉も食べ、化粧品などもなにも考えずに使用し、
毛皮のコートは持っていなかったにしろ、着用している人を見ても
とくに何も感じなかったのです。
ですから、私はすべての人々を非難する気は毛頭ありません。
みんなが事実を知らなすぎる、ということが問題だと思っているからです。
言うまでもなく、一番悪いのは、虐待に携わる業者、そしてそれを守る政府です。
彼らは事実が大衆に知れ渡らない様にと必死なのです。
私も“現代の蛮行”という本に出会わなければ、今ごろなにも知らずにいたのです。
私の目的は、とにかく事実を公にしていくことです。
そして現在の、人間のためなら(お金のためなら)動物をいくらでも虐待する、
という恐ろしい社会を多くの人に知ってほしいのです。
私たち人間は、環境を破壊し、美しい自然を汚染し、
すでに動物たちにとって多くの被害をもたらしています。
それでも動物たちは、その中で必死で生きようとしているのです。
そんな彼らにさらなる虐待を加えることは、
そして彼らの存在、命を軽視することは、
決して正当化されることではないと思うのです。