現 代 の 蛮 行 (猫) -1-
頭蓋骨の内部に電極を埋め込まれ、固定されずに立っているネコ。
完全に意識のある脳に直接、電気刺激が送られる。
ネコは高度に発達した神経系となみはずれた耐久力を持つ。
そのため、感性を欠いた頭でしか思いつけないような、特別痛みが強くしかも長期に及ぶ
神経学の実験に好んで用いられる。
写真はネコの脳にカニューレ(くだ)を埋め込むために考案された3種の器具である。
左上は悪名高いホースリィークラーク脳定位固定装置。
むき出されたつめが空しく台に食い込み、ネコが十分意識をもっていることを示している。
右下は、ネコの脳に埋め込んだコリスン・カニューレを4本のステンレスねじと歯科用セメントで
頭蓋骨に永久的に固定したところ。ネコは実験そのもので殺されなくても、
カニューレの周囲からしだいにひろがる膿のために失明したり、死亡することになる。