動物実験証言集 ‐2‐
「…私の意見では、動物実験のうち一つとして正当で必要なものはない。
人類の利益のためという考えなどはまったく問題外で、嘲笑を受けたであろう。
大きな目標は、科学面での同僚に負けないようにするか、それを追い越すことであった…
私は多くのつらい光景を目撃したが、一番悲しかったのは、
イヌが地下室から実験室に連れて来られるときであった。
暗闇から明るい場所に出たことを嬉しがっている表情を見せないで、
イヌはその場所の空気を嗅いだとたんに、恐らく迫っている運命を感じ取ったのか、
恐怖に襲われたようであった。イヌたちはそこにいた三、四人の人間のそれぞれに親しげに
近寄ろうとしていた。そして、目と耳と尾で慈悲に対する無言の訴えを如実に表現していたが、
無駄であった…
実験を行う生理学者の感情が鈍化していなければ、とても長い間動物実験を続けることなどは
できないであろう… 何百回となく私は、一匹の動物が苦痛でもがくとき、
ぴしゃりと叩かれて静かにおとなしくしろと怒声で命令されるさまを見た…
このようなことを述べたあとで、次のことを付け加える必要などはないだろう。
つまり、私は酒をあおり、泣き、科学はおろか人間も見たくないという気になった。
そしてこんな手段で人間を救うくらいなら死んだほうがましだと思った…」
ジョージ・ホガン博士
リモコン装置を脳に植え付けられた犬 Source Photo https://members.tripod.com/~duwonnie/ index-3.html |
空軍大将ダウディング卿は、友人の医学者で実験室の研究員の 間に一般化している非人間性のぞっとした話を、同僚議員に語った。 「(中略)ラットの身体を結合させている若い研究員に、 『この実験がいったい人間のどんな役に立つのですか?』 と質問したところ、『さあ、どんな役に立つのか分かりませんが、 私には役に立つことは承知しています。 これで学位がもらえますから』 と答えたのです」 |
「心理学者が行動についての知識がもっと得られるという理由で、 残酷な動物実験を正当化することができるであろうか? 私が実験室の動物に与えた苦痛 ―残念ながら今までにあったが― が人類の助けに少しでもなったとは信じない」 リチャード・ライダー博士 「動物実験が与える道徳的害は、全体だけでなく個人に及ぶもので ある。医学生の道徳に与える避けられない影響はどうであろうか? 動物実験が実験者の道徳感覚を堕落させる実例を挙げるのは、 困難ではない」 医学タイムズ |
外科手術での実験から回復したサル Source Photo http://www.animals.co.za/info/gallery/abuse/ slide26.html |
Source Picture http://www.contentfree.org/~soa student organization for animal rights SOAR |
「私自身確信していることは、 人間の生理を動物実験を通じて研究しようとすることは、 人間の知的活動の全領域のなかで犯された、 もっともグロテスクで途方もない過誤である。」 G.F.ウォーカー博士 「私は医学の勉強をしていたとき、研究時代に、 病院で生理学実験の準備をする仕事をやらされた。 その事件は無益な残虐行為であって、 私はそれから何も学ばなかった。」 C.マティユー博士 |